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松本 浩司

マクロ経済・国際経済

国際経済の潮流を、通商政策・為替・新興国の動向から多角的に分析。グローバル経済の「次の震源地」を見極める。

112件の記事

ホルムズ海峡「完全開放」でも慎重な海運業界の事情

イランがホルムズ海峡の全商船への開放を宣言し、原油価格は約11%急落、米株式市場は最高値を更新した。しかし戦争リスク保険の高止まり、米海軍の封鎖継続、わずか10日間の停戦という脆弱な枠組みを背景に、タンカー船主やトレーダーは通航再開に慎重姿勢を崩していない。エネルギー市場の楽観と現場の警戒感が交錯する構図を読み解く。

日本の食料自給率38%が示す令和の供給不安と再建策の論点整理

2025年10月10日に公表された2024年度の食料自給率はカロリーベース38%、摂取熱量ベース46%でした。農地427万ha、基幹的農業従事者111.4万人、飼料と肥料の輸入依存、記録的高温が重なる食料安全保障の弱点を整理し、基本計画と食料供給困難事態対策法の意味、2030年度目標45%へ向けた再建策を解説。

子育て支援で少子化が止まらない日本の構造的理由をデータで読む

2024年の日本人出生数は68.6万人、合計特殊出生率は1.15、婚姻件数は48.5万組でした。児童手当拡充や総額3.6兆円の「こども未来戦略」が進んでも、婚姻減、教育費負担52.6%、家事育児の偏り、婚外出生が約2%という構造が壁になります。子育て支援だけでは少子化が止まりにくい理由をデータで解説します。

中国の都市鉄道投資が5年連続縮小、その構造的要因

中国の都市鉄道(城市軌道交通)建設投資が2020年のピーク以降5年連続で縮小し、2026年には前年比約34%減の2727億元まで落ち込む見通しとなった。地方財政の逼迫、厳格化された審査基準、慢性的な運営赤字という三重苦の構造的要因と、今後の展望を読み解く。

英国鉄道が再国営化へ 30年の民営化と転換の全容

イギリスの鉄道が約30年ぶりに再国営化へ動き出した。1990年代の上下分離型民営化はフランチャイズ制度の構造的欠陥やインフラ投資不足を招き、運賃高騰と遅延の常態化で利用者の不満が蓄積。新組織グレート・ブリティッシュ・レールウェイズ(GBR)による統合運営と運賃凍結の背景にある複雑な事情を読み解く。